2015年10月31日土曜日

ある晴れた秋の日に…

きょうは珍しくアップデートな話題です。
と言っても既に3日前のことですけれど、友人を誘ってパリの西の郊外Ville d'Avray (ヴィルダヴレー)のLes Etangs de Corot(コローの池)に紅葉を見に行ってきました。

前にも書きましたが、この秋は殊の外紅葉が綺麗で、何も東の郊外に住む我々がわざわざ西の郊外まで遠征するまでもなく、この辺りでも十分楽しめるのですが…。
友人の若くして亡くなったご主人のお墓がVille d’Avrayにあり、折しもToussaint(万聖節)間近、彼女のお墓参りを兼ねて、そしてコローの池の端のレストランでの昼食も兼ねて、ドライブしようということに相成ったのでした。
"Les Etangs de Corot"は最近ミシュラン1★を獲得したレストラン、CaudalieのSPA付きホテル、シックなビストロやバーなどを備えた高級施設で、前から気になっていたのです。
★付きレストランはこの日はランチタイムは休業だったので(営業していても高いのでパスしたくせに)、カジュアルな"Café des Artistes"で35ユーロのランチメニューをいただきました。
店内の照明が十分でなかったし、さほどビューティフルなお料理でもなかったので、今回はお料理の写真はありません。
本日のデザート『マロンのミルフイユ』が美味しくて、ヴォリュームあり過ぎだったけれど完食してしまいました。

森に囲まれた静かな美しい湖畔を友人と一周(Oは脚が痛いのでベンチでお留守番)しました。
久々に素晴らしく晴れた秋の日、秋色に彩られた景色を楽しみながらの散歩はとても素敵でした。
やはり西の郊外は美しいわ、うち等の方とは違うわ、と東の郊外居住者同士、多少の妬みを感じながらも大いに満足した紅葉狩りでした。











 


2015年10月26日月曜日

フランスのど真ん中 Bourges ブルジュ にて

秋が日一日と深まってまいりました。この秋は紅葉がいつもより美しいような気がします。
我家の周りにこんなにも色付く樹が多かったとは、と今更ながら感心するほど葉を紅や黄色に染めた楓類、菩提樹などの樹々が目を楽しませてくれます。
きょうからフランス(だけではないけれど)は冬時間になりました。

夏のプチ・ヴァカンスの話の続きになりますが(なんと約2カ月のディレー!)、帰りに2泊したブルジュについてきょうはリポートします。
フランスのほぼ中心に位置する古都ブルジュには今回初めて行きました。
★付きレストランは夏休みだし、泊まってみたかったホテル(スタインウェイのグランド・ピアノが置いてある客室がある古い素敵な劇場の中のホテル)はペット同伴不可とあって、今一気が乗らない行先だったのですが、他に適当な場所も見つからなかったし、一度は行ってみてもいいかな、ぐらいの気持ちで行ったのでした。
結果は?というと、また行きたいと思う所ではなかったというのが正直な感想です。
街自体は歴史を実感させる旧い街並みが美しく、世界遺産の大聖堂やベルエポックな庭園など見所も十分あり、決して悪くはないのです。
では何がいけないの?と言われると困るのですが、要するにタイミングが良くなかったのだと思います。
まず天気がちょうど悪くなった時だったし、行きたいレストランが悉く休みで二日間美味しい食事にありつけなかったし、ホテルの玄関で他の犬連れ客と鉢合わせした際にOが石の床に転倒(何故転ぶ?)するという事故があったし…そんなこんなでブルジュには何の非も無いのですが、私達の気分が落ち込み気味だったせいで印象が良くなかったということですね。

ブルジュ行きを検討中の方がもしいらしたら、このブログのせいで止めたりしないで下さい。
客観的に見たら良い所なんですよ、実際は。個人的に私達の運と状況が悪かっただけですから。

8世紀から19世紀まで破壊、修復、増築を繰り返しながら修道院として維持されてきた歴史的な建物を改造したホテル・ド・ブルボン(今は4☆のメルキュール)。丸い旧シャペルがレストランになっているが、運悪く週二日の休業日にあたって食べられなかった。ホテルの真向いの1930年に造られた美しい公園。

 400軒以上残っているといわれる中世の木骨造家屋が並ぶ旧市街。石畳も部分的に残されている。

中世の家の下はブティックやレストランになっていて、上の方には人が住んでいるようだ。

子供達も一緒にプティ・トランに乗って街を一巡。座ったまま見所をくまなく見られるので楽チン。

20世紀初頭に建てられたゴティック風な郵便局。典型的なアールデコ建築も。

中世の大商人Jaques Coeur ジャック・クールの館のファサード。大聖堂の次に有名なブルジュの名所。

ヨーロッパに資本主義が確立する4世紀以上前の最初の資本家として知られるジャック・クールとその妻。
ジャックを表すコキーユ・サン・ジャック(帆立貝)とクール(心臓)を表すハートがレリーフされている。

ブルジュの夏の名物イヴェント『ブルジュの光の夜』。青いイリュミネーションが旧市街を照らし、由緒ある建物や中庭に音と画像が物語を映し出す。夕食の帰り道、少しだけ見られた。

こうして見ると、なかなか素敵な街でしょう? 大聖堂の写真は次回のブログでご紹介します。



2015年10月15日木曜日

Saint-Valentin村のレストラン『2月14日』にて

ウ~、寒い! 10月15日でこの寒さ(4℃)って、どうなんでしょう?
ダウンジャケットを着て子供達のお散歩に行ったのですが、さすがに手袋まではしなかったら手がかじかんでしまいました。
昨日はSOISSONSというパリから100 kmほど東北にある町まで行ってまいりましたが、
森と畑が交互に延々と続く車窓からの景色は、かなり秋色に染まっていて、綺麗でした。

そんな秋真っ最中の今、まだ夏の終わりの話で恐縮ですが、プチ・ヴァカンスの移動中に寄り道した聖ヴァレンタイン村の『Au 14  FEVRIER』(2月14日)というレストランでの昼食の模様をリポートします。
ここもいつだったか例によってミシュラン赤ガイドをペラペラしている時に見つけて、「へ~、St-Valentin村に2月14日という冗談みたいなレストラン?しかも100%日本人スタッフで1★だって!」と発見に興奮し、私達の『行ってみたいレストラン』リストにエントリーした店でした。
しかし、場所が全然行ってみたいような所でも行きやすい所でもなかった為、なかなか実現しなかったのです。
この夏シャラント地方行きが決まって帰路の寄り道先もブルジュに決まり、移動の通り道をちょっと遠回りすれば寄れるという訳で、犬2匹連れ可?を確かめたうえで予約を入れ、楽しみにしていたのでした。

 
 今やヴァレンタイン村の象徴的存在でもあるらしい『Au 14 Février』のファサードと店内。

黒いお皿に載せられたのはソージュ(セージ)の葉。
これを触って指先に香りを付けてからから赤いお膳のおつまみ類をつまむようにとのこと。

子供達にお水を頼んだら、可愛い食器で出してくれた。
洋服のように畳まれたナプキンと、ペイネの絵入りハート形のナイフレスト。

 食べて良いのかしら?と迷うような凝った作りのアミューズ。
海老の前菜。お料理にはそれぞれ詩的なテーマが付けられていたけれど、忘れた。

左のお魚料理、何だったか?メニューを貰って来るのだった…。
右は本来のお肉料理をオマールに換えてくれたメイン。

ホワイトチョコレートのボールに暖かいフルーツソースをかけると中身が現れる仕掛けのデザート。
二番目のデザートも可愛らしい。

ガラス張りのヴェランダでコーヒーを楽しむ。至る所にペイネの絵が。
お若いメートルドテルShokoさんと、シェフのMORI Hirotaka氏。

上の画像をクリックしてお店のHPをご参照ください。